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2026/07/09 17:00

<ライブレポート>XinU×Jairo、Aile The Shotaをゲストに迎えた【ECHOES & BEATS】開催 ビルボードライブ公演も発表

 XinU(シンユウ)の新たなステップがここから始まる。6月13日に開催された【XinU feat. Jairo “ECHOES & BEATS” Live at Zepp Shinjuku】。過去最大のキャパシティと、新曲「ECHOES & BEATS  (feat.Jairo)」の初お披露目。ライブはJairoのステージからスタートし、コラボレーションを経てXinUのステージへとシームレスにつながっていく構成で、そしてゲストにAile The Shotaの参加も発表済み。一期一会のスペシャルライブ、フロアは熱烈なファンでしっかり埋まった。

 先陣を切るのは、ヒューマンビートボクサーのJohn-TとYAMORIによるビートボックスデュオ・Jairoだ。使うのは、マイクと声だけ。しかも、ビートボックスを奏でながらボーカルパートを歌い、歌ものダンスミュージックやR&Bとしてしっかり聴かせる。「Intro(BEATBOX)」を皮切りに、ドラムのスネア、キック、ハットはもちろん、ベースやキーボード、ドラムンベースのビートさえも完璧に表現しつつ、ハイトーンボイスのYAMORI、低音域が得意のJohn-Tと、絶妙のハーモニーでフロアを沸かす。

「ECHOES & BEATS、調子どう? 今日ここで奏でるのは全部、口から出た音だけ。最後まで楽しんでください」

 手拍子を味方につけ、「Chicken Day」を筆頭にキャッチーなメロディの曲をたたみかける。プレイ中は張り詰めた緊迫感が漂うが、MCではユーモラスなトークで笑いを誘う。「ビートボックスを初めて見る人のために」と、解説付きで実演してくれるのも嬉しい。フレンドリーな人柄に、初対面のオーディエンスもぐいぐい引き込まれる。

 後半はさらにテンションを上げ、超絶技巧を惜しげもなく披露。「大事なのは、俺らの声と皆さんの声でライブを作り上げること」と言いながら、「Dynamite!」でフロアを三つに分けての三声ハーモニーも大成功。およそ45分、人間の声が持つ音楽的可能性を遺憾なく見せつけた、なんという鮮烈なパフォーマンス。

 通例ならここで転換タイムだが、今日のライブはノンストップ。ここからは、XinU×Jairoのコラボステージだ。ビッグシルエットのスーツで決めたXinUが、ステージに飛び込んでくる。三位一体で奏でる「ECHOES & BEATS」の、高揚感溢れるビートにフロアが揺れる。さらにXinUの「罠」を歌とビートボックスで、そしてJairoの「FLASH」は、XinUバンドと共に送るスペシャルセッションで。ビートボックスと生のバンドサウンドが絡み合い、凄い音圧が押し寄せる。この日のために2番のバースを書き下ろしたというXinUの歌も 、いつも以上にパワフルで気迫満点だ。

「Zepp Shinjuku、たどり着きました。音楽にダイブする準備はできてますか?」

 さぁここからはいよいよ、XinUオンステージ。「踊れる?」と笑顔でフロアに呼びかけ、「触れる唇」「とけてゆく」と、明るいアップテンポを連ねて飛ばす。2本のサックスを加えた、分厚いバンドサウンドに乗って右へ左へ、よく動き、手振りをうながし、フロアに身を乗り出して歌う、とにかく全てがアグレッシブ。「夏の新曲です」と紹介した「Fools」は、手拍子がよく似合うアップテンポで、シティポップの香りがするお洒落でかっこいい曲。

  ぐっとテンポを落として「余韻」から「Day 6」へ、メロウな楽曲を連ねて心地よくクールダウン。ノスタルジックで切ないロストラブソングは、エアリーでニュアンスの深い、XinUの歌声が最も生きるテリトリーだ。極めつけは「ただそれだけ」で、暗闇を照らすスポットライト、アカペラから始まるドラマチックなボーカル、耳をすますオーディエンス。包み込むエレクトリックピアノ、エモーショナルなギターソロ。歌詞にはない後半のスキャットが、何より雄弁に歌の感情を物語る。

 バンドが奏でるインストをはさみ、銀のスパンコールが輝くノースリーブ衣装に着替えたXinU、後半スタートは「XinUメドレー」から。「合図 EYES 合図」「まだまだ」「目眩」「揺らせ」「バタフライ」「Hora Hora」と、代表曲のおいしいところを繋げた、およそ11分間のスペシャルメニュー。「みんな踊って!」と言いながらフロアを見つめ、「超素敵な笑顔。そのままでいてね!」と呼びかける。その言葉、そのままXinUに返したい気がする。

「すごい盛り上がり、みんなのおかげです。『ありのまま』って何だろうって、歌詞でも言ってますけど、今のみんなの笑顔は本物な気がする」

 辛いことや傷つくことがあっても、全て愛おしいものに変えて生きていきたい――。ピアノと歌の静かなイントロから、壮大なクライマックスへ至る「愛おしいままで」の、まっすぐなメッセージが胸を打つ。そしてここで、満を持して登場したのはAile The Shota、曲はもちろん二人の共作曲「Timing」だ。「最高のタイミングに立ち会ってくれてありがとう!」とXinUが叫ぶ。Aile The Shotaのなめらかなラップボーカルが、心地よく音に乗る。それは二人が一つの絵を描くように作り上げた、真心こもったコラボレーション。Aile The Shotaが「あなたと同じように俺もXinUの大ファンです!」と、フロアに呼び掛ける。彼が去ったあともビートを止めずに「Kiss Kiss Kiss」、そしてバンドバージョンの「ECHOES & BEATS」で、盛り上がりはピークを迎える。あっという間に残すは1曲だ。

「今日は最高の日になりました。一人で始まった音楽人生だけど、仲間ができて、メンバーが増えて、Jairoに出会って、Shotaくんに出会って、実現したのがこのタイミング。本当に幸せだなと思います」

 今日はここにいる全員をコレクティブ(集合体)だと思っています――。ラストを締める曲「鼓動」の、軽やかに揺れるビート、心地よい一体感、そして全員が声を合わせてのリフレイン。それはコレクティブという名にふさわしい、多幸感溢れるエンディング。

 そして、アンコールでは嬉しいお知らせ。9月22日、ビルボードライブ東京で【XinU“From One to Collective-2026”at Billboard Live】の開催決定。ビルボードライブでの公演は、昨年の横浜に続いて二度目になる。1st Stageはソロで、2nd Stageはバンドセットで、「全然違うことをやります」とのこと。今から楽しみに待とう。

 アンコールは、ピアノ弾き語りで「やまない雨」を、オーディエンスの美しい歌声と共に。そしてもう一度JairoとAile The Shotaを呼び込み、バンドと一緒に「オモイオモワレ」を、はじける笑顔と共に。新たに書き下した、Aile The Shotaのパートもばっちりハマった。JairoとXinUバンドが、フレーズを投げ合って音で会話している。この瞬間のためにとっておいた、ミラーボールがまばゆい光を投げかける。素晴らしいフィナーレだ。

 最後に全員参加の記念撮影をして、およそ2時間40分に及んだライブは幕を下ろした。ミュージック・コレクティブ・XinUは日々進化している。9月22日、ビルボードライブ東京で会う時には、どんなサウンドを響かせてくれるだろう。コレクティブには誰もが参加できる。XinUの歌はあなたを待っている。


Text by 宮本英夫
Photos by Kippei / yamarec

◎公演情報
【XinU feat. Jairo “Echoes & Beats” Live at Zepp Shinjuku】
2026年6月13日(土)東京・Zepp Shinjuku

【XinU “From One to Collective - 2026” at Billboard Live
1stステージ:XinU Solo Stage
2ndステージ:XinU Collective Stage】
2026年9月22日(火)東京・ビルボードライブ東京

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